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シリアス・ミュージックとコマーシャル・ミュージック
       
                                                                                                                                                 菅野由弘

音楽を分類する時、一般にはクラシック系とポップス系に分けます。そして、我が日本作曲家協議会には、両方の系の会員がいる、という言い方になるかと思います。が、これ以外にももっと分かり易く建設的な分類ができないか。ここで考えるのが「シリアス・ミュージック」と「コマーシャル・ミュージック」というものです。ここで言う「シリアス・ミュージック」は真剣で怖ろしい音楽ではなく、純音楽、芸術音楽、といった比較的純粋に音楽に向かっている作品、他方「コマーシャル・ミュージック」は、いわゆるCM(テレビコマーシャルなど)を指すのではなく、商業音楽、売れるために最大限の努力を払い、純粋に音楽的な動機から生まれるものとは一線を画す音楽、という位置づけです。そして、「シリアス・ミュージック」には、クラシック系もポップス系も存在します。ジャズ、ロック、童謡など様々なジャンルの中に、もちろんクラシック系現代音楽の中にも、純音楽、芸術音楽と呼ぶに相応しい音楽が存在します。クラシック系であるかポップス系であるかは、音楽のスタイルの違いであって、内容を指しません。そしてロック系の多くの「シリアス・ミュージック」が商業(コマーシャル)的にも成功している、という羨ましい状況があります。しかし、商業的に成功したからと言って、シリアス・ミュージックがコマーシャル・ミュージックになるわけではありません。要は意識の問題と、お客様がどう感じるか、です。そして、その基準値は曖昧で、広くオーバーラップし、変化もします。が、そうした中で、スタイルやジャンルを超えて「シリアス・ミュージック」を追及する団体として日本作曲家協議会を位置づけたいと考えています。

2019年秋、11月22日(金)18:30より「第10回JFC作曲賞コンクール本選会」を行います。今回は”声のいま”として、声を含む室内楽作品を募集、33の応募作品から第1次選考(譜面審査)で選ばれた7作品を、トッパンホールで演奏いたします。

2020年2月7日(金)19:00 東京オペラシティリサイタルホール 「日本の作曲家2020」
Aプロ:ニューカマーズ「打楽器奏者・神田佳子と仲間たち」

2020年2月21日(金)18:30 旧東京音楽学校奏楽堂
アジアの伝統・アジアの現代2020 ベトナム・日本の作曲家の作品

2020年3月15日(日)14:00 東京オペラシティリサイタルホール 「日本の作曲家2020」
Bプロ:大井浩明ピアノリサイタル