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2019年1月-6月の演奏会

 

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2019年5月16日(木)

第23回 JFCアンデパンダン 第二夜

豊洲シビックセンターホール

JFCアンデパンダン第2夜に参加して                          

                                                                                                                                                                      村上和隆

 もともとアンデパンダンとは、フランスの独立美術家協会のことで、官展に対抗して組織され、1884年以来無審査の展覧会を開催したのに由来しています。アンデパンダン展出身の画家としてはアンリ・ルソーが有名でしょう。市税関に勤めながら、日曜画家として絵を描き、42歳になって初めてアンデパンダンに出品しました。私も今回JFCアンデパンダンに39歳で初出品させていただきました。アンリ・ルソーと似た境遇の故、巨匠に僭越ながら自らと重ね合わせているところがありました。

 JFCアンデパンダンの魅力は、何といっても編成、調性の有無等、全てにおいて自由であるところです。実際、今回のJFCアンデパンダンでも実に多彩な編成、作風で聴衆からは「それぞれの思いが込められていた」との感想をいただいております。

 ところで、現代では音楽大学が星のごとく存在し、音大ではなくとも個人レッスン、教室等、過去の時代に比べれば誰もが格段に音楽にアクセスしやすい環境が整っています。にもかかわらずバロックや古典派、ロマン派時代に比べれば、残念ながら何か停滞しているように思います。それはあらゆるジャンルの音楽を手軽に入手できる時代で、そもそも音楽自体に新しい発見を見いだせない状況にあるからでしょうか。正直、私には理由は分かりません。しかし私はまだまだ音楽の可能性を信じています。

 私たちは、未来の音楽文化を創造する担い手であります。令和という新しい章が幕開けた今こそもう一度、「音楽とは何か」考える時期に来たのだと思います。私はこのJFCアンデパンダン展で今後も継続して出品させていただき自分なりの答えを提示していきたいです。

令和元年の今回から豊洲シビックホールでの開催となりました。舞台の背景は東京湾で、演奏者・聴衆ともにユートピア的な感覚を覚えると好評を得ております。私としても素敵な会場で初演いただいたことは一生忘れられない記憶となりました。

 最後になりましたが、JFC事務局の皆様の機敏な運営によって、コンサートが無事に成立したこと、深く感謝を申し上げます。

 

 

 

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2019年5月15日(水)

第23回 JFCアンデパンダン 第一夜

豊洲シビックセンターホール

 

 

 

第23回アンデパンダンに参加して
                          古曽志洋子

 そろそろJFCを辞めてもいいかなと考え始めていた矢先、第23回アンデパンダン参加のお誘いが届いた。その時ちょうど、初演したばかりの気に入った歌曲があった。25年ほど前から始めた教え子達との多くの音楽活動。私の作品のほとんどがその活動の中で生まれ、育まれてきた。アンデパンダンへの参加は3回目になるが、今を生きる作曲家の作品と肩を並べて参加するにはかなりの勇気が必要であった。自分で企画したコンサートの当日は限りなく忙しいのに比べ、なにもすることがないだけに緊張ばかりが高まり、何だか落ち着かない。「豊洲ってどこ?」と言うくらい知らなかった豊洲シビックセンターホール。幸い予報をはずれて陽が顔を出し、爽やかに晴れてきた。リハーサルはごくスムーズに進み、ホールから遠く離れた楽屋では、リハーサルを終えて一息ついた演奏家達が共通の話題でかなり盛り上がっていた。7,80名ほどのお客様を迎え、舞台後ろが開け放たれ美しい夜景に、真っ赤なドレスのヴァイオリニストがソロ作品を弾き始める。私が育った1970年代は、超現代的な試みがなされていた時代。調性音楽しか書いたことのない私には「ひとり子供っぽい作品ではないか」とひどく心細かった。が驚いたことに、思ったよりクラシックで美しく、耳に優しい作品が多かった。夜景の広がりと良い響きの中で、新鮮な音楽に接した一般のお客様も満足そうに笑顔で帰って行かれた。終演後のロビーでお客様にご自殺する作曲家の皆さん。あちこちから「私は、ああいう曲しか書けないんだよ」と言う声が聞こえてくる。みんな同じ想い。そしてその時「私は、私にしか書けない音楽を書いているんだ」と思い直し、何か温かい気持ちになった一夜であった。

 

 

 

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2019年3月24日(日)

第34回 こどもたちへ -JFCキッズBOXピアノコンサート-

紀尾井ホール

 

 

 

第34回こどもたちへに出演して
                                          中村彩子
 音楽教室を経営しているのだが、ピアノ発表会の選曲の際に「子ども向けにこんな曲があったらいいのに」「この曲を連弾できたら」などと思うことがしばしばある。その思いを踏まえ自身が作曲家であるという境遇から、第31回より4年間「こどもたちへ」に曲を出品させていただいている次第だ。しかし続けていくうちに様々な反響が寄せられることが増えてきて、当初の動機以上の楽しさとなってきた。
 まずカワイ出版より楽譜集が発売されるということが大きく、ピアノ教師の間で思った以上に曲が周知されていることに驚く。また、顔なじみの楽器店では、店内に特設コーナーを作って曲集を紹介してくださったり、関連イベントを企画してくださる方もいて、コンサート後も何年にも渡って反響があるのが嬉しい。
 そして初演が紀尾井ホールという大舞台であることも魅力的だ。私は連弾曲は自身の生徒から出演者を選び、演奏指導も全て自分で行っている。私の教室はほぼ趣味目的なので、紀尾井ホールには縁もないような子がほとんど。訳がわからないまま連れてこられるわけだが、普段ピアノなど後回しになっている子たちが、どの子も目を輝かせ、終わった後はピアノや音楽が大好きだと言って帰って行く。このようなことから「こどもたちへ」は作曲家としてピアノ教師として大きな社会的意義のあるコンサートだと思っている。
 さて、第34回のテーマは「世界の街角」で、ニューヨークやパリなどオシャレな街が登場することを見込んで私はあえて自身が育った札幌市内の「新琴似」という非常にローカルな(オシャレとは真逆の)街を選んだ。ただ、現在ではなく子どもの頃の街の記憶で、今は「別世界のまちかどで」というタイトル通り面影もない。物寂しいながら様々な曲のパロディをつなぎ合わせ楽しい曲に仕上げてみた。
 本番は生徒と連弾したのだが、実は練習に苦戦し、今までぴったり合ったことがなかったのでヒヤヒヤだった。しかしなぜか本番は完璧!また、朝岡聡氏がインタビューで子どもらしい受け答えを引き出してくださってありがたかった。きっと彼女にとっても2019年3月24日紀尾井ホールでの出来事は一生の誇りになるだろうと思う。
 このような機会をいただけていること、全ての関係者に感謝したい。
第34回こどもたちへレポート
                                                                            西森久恭
 「第34回こどもたちへ」の出品依頼を頂いたのは、ちょうどカナダで開催されるISCM大会を前に旅支度を行っていた時であった。世界規模の現代音楽祭を前に、頭の中がすっかり所謂”現代音楽”に染まっていた私にとって「子どもがレパートリーにしたくなるような」という企画コンセプトは瞬時に想像し難く、返答にはやや時間を要した。
 子ども達を惹きつけられる音楽とはどのようなものだろうか。凝った技法を駆使し、仮に大人基準の評価を得られたとしても、対象たる子ども達の琴線に触れられなければあまりに寂しい。まずは自分の視座を彼らに合わせなければならない。そこまで考えて、今の子ども達の目に映る世界と自分自身がかつて視ていたそれが、同じとは限らないという事に気が付いた。わずか数年であらゆる生活様式が大きく様変わりする時代だ。20年も昔の、しかも無意識下で美しく補正されてしまっているであろう記憶と、現在を生きる彼らとの間にはどれほどの齟齬があるのか。
 結局、出国までに答えをだすことはできなかったが、バンクーバー郊外のとある広場に置かれた先住民のモニュメントを見て、ふと今回定められたテーマを思い出した。幼い頃に家族で旅した初めての土地、初めて足を踏み入れた世界の街角、そこで湧き上がった好奇心は今まさに自分が感じているそれと同じ物なのではないか。見慣れぬ物に触れた瞬間湧き上がるこの衝動は、人によって差はあるものの誰もが共通して感じ得るものではないか。練習嫌いであまりピアノへの関心を持てずにいた幼少期、それでも子ども心に魅力を感じた音楽はどれも非日常的な珍しさを纏っていた。
 好奇心をくすぐればいい。ただし子どもの領分で。そう思い至った瞬間、最初に浮かんだのがクリスマスであった。大人になった今では意味も印象も随分と変質してしまったが、かつては街がその空気に満たされただけで心が躍ったものだ。大人よりも長く感じる一年の、僅かな期間だけ訪れる非日常、異文化により演出された冬の気配。そしてそんな雰囲気をさらに凝縮させたような街角を異国で見かけたことを思い出し、ようやく最初の音を書き始めるに至った。
 本番が行われた紀尾井ホールは普段ピアノを人前で弾かない自分には過ぎた絢爛さで、内心場違いな気もしたが、好奇心旺盛な幼いピアニスト達が内装に目を輝かせているのを見て、これもまた「こどもたちへ」ならではなのかもしれないと、そう思った。

 

 

 

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2019年3月8日(金)

日本の作曲家2019 第2夜 第46回楽譜制作作品演奏会

東京オペラシティリサイタルホール

 

 

 

日本の作曲家2019 第2夜 第46回楽譜制作作品演奏会に参加して
                               河内琢夫
 この演奏会、実は私がJFCに入会して初めての作品展でした。入会して間もなく楽譜制作の企画の案内があり、しかも紙媒体による出版はこれが最後、ということでしたので、迷うことなく、この出版企画とそれに関連する演奏会の参加を決めました。出版は今後ダウンロードに移行するそうですが、紙媒体への私の思い入れはいまだ大きく、時代の流れとは言え、若干の寂しさを感じずにはいられません。世は楽譜のみならず、書籍、音源、映像もダウンロードが主流となりつつありますが、思想、芸術、文化は単なるネット上のデータではないのだけれどなぁ、と本屋(古書店を含む)回り、楽譜店回り、CDショップ(ディスク・ユニオンを含む 笑 )回りの大好きな物欲のかたまり、アナクロ&アナログ人間の私などは思ってしまいます。しかしその話はここの本題ではないので・・・演奏会のお話へ。
 当日のゲネ・プロは十分時間を取って頂き、作曲者、演奏者ともども満足のゆく演奏に仕上げることが出来ました。あらためてこの場を借りて事務方、舞台周りの関係諸氏のご配慮に感謝致します。同夜に出品された他の方々の作品をじっくり傾聴する精神的余裕がありませんでしたが、いずれも個性的で完成度の高い作品と認識しています。特にチェロの松本卓以氏とピアノの井上郷子氏による鮮烈な演奏による菊池幸夫氏の「歎月抄」に強い印象を受け、当夜のトリに相応しい作品と思いました。ダウンロードとなっても、この楽譜制作演奏会を続けて頂きたいですし、私も機会があればまた参加したいと思います。この度はありがとうございました。

 

 

 

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2019年3月7日(木)

日本の作曲家2019 第1夜 JFCニューカマーズ 

東京オペラシティリサイタルホール

 

「日本の作曲家2019第1夜-JFCニューカマーズ」に参加して
                                                     古澤勇輔
 JFCの公演に本企画を通じて初めて参加した。周りの方々とはお会いしたことがなく経ち合い練習の時から緊張してうまくものを言えなかったが、演奏家の方々がうまく自分の意図を汲んでくださり、拙作「指人形」は素晴らしい初演となった。演奏会に参加することによって記譜の仕方や立ち合い練習時のコミュニケーションなど自分の課題が多く見つかったので、次に演奏会をするときまでには改善したい。
 今回の演奏会では7+1曲が演奏され、管楽器による様々な編成で多彩なジャンル(音列、数列、即興、星座、歌、海、幽霊)だったので聴きごたえがあってJFCらしい演奏会だったと個人的に思っている。(ちなみに拙作「指人形」は音列作品である。)またそういった多彩なジャンルの作曲家の方々と交流することによっていい刺激を得られた。この刺激を糧に視野を広く持って創作活動を続けていきたい。この演奏会に関わったすべての方に感謝する。
                                                     髙橋未央
 本公演は最近入会した会員の作品を紹介する企画であり、作品を出品した作曲家の年齢、バックグラウンドなどは当然様々である。しかし、決してバラバラで脈絡がないことはなく、不思議と演奏会としてまとまりのある、とても興味深いプログラムになっていた。理由としては、各作曲家が興味を持っている事柄、現象などに少なからず共通性や近親性があることが、解説文や曲間のインタビューから伺えたからかもしれない。
 前半は、自作も含め木管楽器が中心で、人数も5~6人という少人数のものばかりである。しかし、仏教の極楽・地獄絵図に着想を得たもの(第3曲目)や、宇宙に想いを巡らせたもの(第4曲目)など、小編成ながらも壮大なテーマを表現する意欲的な作品が続いた。

 後半になると、金管楽器を使用する編成が増え、音量だけでなく、内容的にも力作揃いでボリュームのある作品がならんだ。2本のサックスとトランペット、ホルン、トロンボーンという珍しい編成の第5曲目は、とても親しみやすく聴く者の心に自然に入っていくかのような旋律が印象的で、無理のない楽器法ながら決して飽きさせないウィットの効いた語り口が魅力的な作品であった。今回の演奏会におけるフル編成に挑戦した第6、7曲目は、それぞれ作曲家の溢れんばかりの想いが十分に表現され、舞台上からは10人編成と思えないほどの「圧」が伝わってきて、聴く者を圧倒した。
 最後にJFC前会長の松下功氏を悼んで、氏の若かりし頃の作品「アトールⅡ」が、今回の為の特別な編曲版で演奏された。アルトサックスソロと、クラリネット(2本)、サックス、ホルン、トランペット、トロンボーンという協奏曲版である「『アトール』は珊瑚環礁を意味し、珊瑚、渦、魚群、波、嵐と凪といったイメージ」とのことだが、ミュートされたトランペットやトロンボーンの音が、水中にいるかのような感覚を彷彿とさせたり、波や渦といった自然界の動きを思わせるパッセージが様々な楽器に印象深く組み合わされたりと、この協奏曲版もソリストの熱演と相まって大変充実したものであった。今回、当初予定になかった指揮・指導者として板倉康明氏にも出演・助言いただくことが実現したことは、リハーサルに立ち合わせていただいた作曲者としても大変勉強になり、有り難く思う。また、企画から細部にわたり、我々出品者の気が付かないところにまで心を配って頂いた川島素晴氏に心より感謝申し上げたい。
                                                     横田直行
 私は今まで弦楽器や邦楽のための作品を主に書いてきた。弦楽器の出身ということもあり、作品の創作傾向も自然とそのようになってきていた。今回のニューカマーズの話をいただいたときに参加しようと思ったのは、管楽器の性能を作品を通して確認してみたかったし、その魅力を自分なりに追い求めてみたいと感じたからである。できた作品は管楽六重奏の編成の「Impromptu」で5作目である。室内楽の編成だが、交響的な色彩の強い作品となった。音にして聴いてみると、楽曲全体を大きく捉えていく感覚に欠けていたこと、つまり、曲に多様性を持たせすぎてまとまりがなかったなどの大きな反省点が残ったように思っている。
 他の作曲家の方々の作品を拝聴してみると、それぞれ個性豊かな作品が並んだのではないだろうか。シンプルながらよくまとまった古澤勇輔氏の「指人形」、厳格な音列の原則に基づいた曲で形式・構造に工夫が見られていた。高橋未央氏の作品はフィボナッチ数列の原理に基づいて作曲されたユニークなもので、個々の楽器の特色も活かされていた。典型的な木管五重奏による豊住竜志氏の作品は3つの星座にちなみ、3の数字に基づいて書かれた色彩の鮮やかな作品であった。最も親しみやすく感じたのは歳森今日子氏の「Songs」。本人曰く、過去の作品を弦楽アンサンブルに編曲したものとのことだが、とてもそのような感じはなく、活力をもらえるような楽しさを感じた。板村博貴氏の「管楽合奏曲」は10名の奏者による昨年の夏の西日本豪雨被災者へのレクイエムであるという。独自の視点によって楽曲が構想され親しみやすく、今後の再演を期待してしまう。出品者最後の大木嵩雄氏の「Phantom」も10名の奏者による力強さを感じる作品。霊にインスピレーションを得ているとのことで、音の数も多く、印象的な力作であった。最後の川島素晴副会長編曲による故松下功前会長の「アトールⅡ」は、落ち着いた心持ちで聴くことができた。さすがに曲の安定感によって心が惹きこまれて行き、生前を偲ぶ想いで聴かせていただいた。
 他の作品を聴いて知ることによる”学び”という意味において、参加した意義は大きいと思っている。あらためて川島副会長をはじめ、演奏してくださった板倉康明氏、現代奏造Tokyoおよび関係者の皆様方に感謝を申し上げたい。
                                                     豊住竜志
 本公演に参加しましたことは大変有意義な経験となりました。5~10名による管楽アンサンブル作品を板倉康明氏が音楽監督の「現代奏造Tokyo」という若手の優秀な演奏家を中心とした団体が初演するという今回の企画は、近年大変盛況であるこの分野に焦点を当て、趣旨が明瞭で可能性と意義を強く感じました。企画に当たられた川島素晴氏からお声がけをいただいた時、迷うことなく出品させていただくことを決めました。今回初演された他の作曲家の方々の作風は、様々なスタイル・傾向を持っており、選択した楽器編成の特長をそれぞれが活かしていて、多様性があり聴きごたえのある印象を持ちました。拙作では、冬の南の夜空に輝く「オリオン座ベテルギウス」「おおいぬ座シリウス」「こいぬ座プロキオン」の3つの星を結んだ「冬の大三角」がテーマとなっています。この星界のイメージに着想を得て3という数字に因んでおり、主要主題に神秘的な雰囲気を持たせてそれが中心核となって全体を統一することを試み、「螺旋」を意識して音楽を展開することを念頭に置きながら作曲を進めました。急遽指揮をしていただきました板倉康明氏を5人の奏者による演奏は、作品の意図を的確に解釈された新鮮で輝かしさのある優れたもので大変感銘を受けた次第であり、演奏家の皆様には感謝いたしております。
 最後になりましたが、コンサートの企画にあたられました川島素晴氏と事務局スタッフの方々にはきめ細やかなご配慮をいただき大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。
                                                    歳森今日子
 本公演に参加させていただき、心より感謝申し上げます。たくさんの新曲初演してくださった現代奏造Tokyoさん、本当に大変だったと思います。本番の演奏で皆さんの豊かな音楽性とプロ根性を目の当たりにし、感銘を受けました。
 演奏作品は個性的な力作ぞろいでした。中でも強く印象に残っているのが、豊住竜志作品で、夜空の天体がタイトルなだけに、木管五重奏とは思えないほど壮大な世界を感じました。また、追悼演奏の松下功「アトールⅡ」は、各楽器の音量バランスによる遠近感が素晴らしかったです。川島素晴さんの編曲と現代奏造Tokyoさんの熱演によって実現した、最高の「アトールⅡ」でした。
 松下功先生の突然の訃報を知り、空の写真をたくさん撮っていた時に、頭の中で聖歌がずっと鳴っていました。ニューカマーズに参加させていただくならば、この歌を中心に書こうと思いました。エントリーが遅かったために2サックス、ホルン、トランペット、トロンボーンという私にとって初挑戦の編成になりました。
 奏者が楽しく演奏できて、聴衆が明るく元気になるような、ブラスの楽しさが溢れる曲にしたいと思いました。一部に旧作のアイデアを活用したので、作曲期間は年末からの一ヶ月余でした。演奏時間を考慮した結果、結局は新作を加えた3曲による構成になりました。
 ①「Blue closes, Golden closes」旧作の歌曲の冒頭と曲尾を生かし改作しました。元気な水と青空と太陽のイメージで、わくわくする様な曲にしました。本番は奏者さんたちがノリノリでびっくり!手に汗握りながら聴きました。
 ②「Hymn」松下先生にささげる聖歌は、グレゴリオ聖歌に触発された旧作アカペラ作品を元に改作しました。穏やかな鎮魂歌、天と地の交流、そして地上に戻り歩きはじめる、の3部構成です。
 ③「Scramble crossing」渋谷のスクランブル交差点で、押し寄せる人波に怯む自分を鼓舞するために歌う自作の鼻歌を元にしました。行き交う人々を上行下行音形の交差で、近視眼的で気まぐれな心を不安定な調性で表現しました。高らかな突撃ラッパや少し滑稽で奇妙なシーンを挟んで、人波は繰り返しながら変化していきます。
 松下先生作品と同じ舞台に乗せていただけて感慨深いです。(熱演のおかげで楽譜出版のお誘いを頂きました。)今後も精進したいと思います。
                                                     板村博貴
 昨年の6月に日本作曲家協議会に入会させて頂いた際に川島副会長よりお誘いを頂き、本公演に出品させて頂きました板村博貴と申します。

 管楽器のみによる10人編成の楽曲を書くのは私にとって初めての事でした。作曲は概ね順調に進みましたがリハーサルの時に私の経験不足から多くの問題点が明らかになりました。しかしその都度、指揮者をして頂いた板倉康明先生のご指導を頂き、演奏者である現代奏造Tokyoの皆様のご理解とご協力の上で素晴らしい演奏をして頂けた事は大変有難く、また貴重な経験をさせて頂けた事をこの場をお借りして御礼申し上げます。
 演奏会当日ではゲネプロから皆様の楽曲を拝聴させて頂きました。皆様一人一人の個性を感じた事は勿論ですが、同じ楽器を用いても作曲家によって捉え方や扱い方そして発想に於いても様々であると改めて思いつつ、それらの音を生演奏で実際に自分の耳で聴けた事は大変勉強になりました。今回、私が経験した多くの「初めて」で得た事を今後に生かし精進してゆく所存です。
 最後になりますが、この度の演奏会にあたり川島副会長をはじめ事務局、そして多くのご関係者の方々に改めて深い感謝と共に御礼申し上げます。今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。
                                                     大木嵩雄
 この度、このような意欲的な演奏会に参加させて頂けたことに、まず感謝いたします。普段の音楽活動している分野が違うこともあり、きっと私の作品はさぞかし(悪い意味で)浮くのだろうと思っていましたが、蓋を開けてみれば多種多様な作品が揃っており、そのような不安は杞憂に終わったのでした。このような印象的で多様な(かつ纏まりがないわけでもない)演奏会プログラムになったのも、川島素晴氏の巧みな人選によるものであると思うと、本当に頭があがりません。
 今回特に印象に残ったのは、フィボナッチ数列から着想を得たという高橋未央氏の作品でした。実際の演奏に触れる前、プログラムノートを拝見した時には、もっと幻覚で、数列に支配されたような音楽をお書きになったのかと思っていましたが、実際の演奏に触れてみると、数列の気配は感じるものの、それ以上に、もっとシンプルに音楽的な喜びを感じる作品でした。私は今回「Phantom」などという数列とは対極にいる実証されていないものを扱ってしまうほどであるし、数式などは興味のかけらもないのだが、その私が、数式から着想を得た作品に触れた時、そこに興味を持ったことに何よりも驚き、感動いたしました。
 また横田直行氏の作品では、私と近い印象のテーマを扱っておられ、大変親近感を覚えました。横田氏がインスピレーションを受けたという絵画にも、今度折を見て触れてみたいと思います。
 そして今回、最後に演奏された川島素晴氏による編曲の「アトールⅡ」には大変感銘を受けました。この作品がまるで、この編成で作曲されたかのような見事な編曲で、一音一音に音の豊かさを感じました。あまり現代音楽に触れる機会のない聴衆の方も「最後の曲は本当に見事だった」と仰っており、今回のこの演奏会で、もっと現代音楽が上演される機会が増えて、広く紹介されるといいなと感じました。
 最後になりましたが、この度、素晴らしい演奏をして下さった板倉康明氏と、現代奏造Tokyoの皆さんに感謝申し上げます。

 

 

 

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2019年2月22日(金)

アジアの伝統・アジアの現代2019 

旧東京音楽学校奏楽堂

 

 

 

 

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2019年2月14日(木)

松下功 追悼演奏会

-余韻嫋嫋-

アンサンブル東風 第20回定期演奏会

紀尾井ホール

 

 

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