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アジア音楽祭2022 in Kawasaki 室内楽コンサートⅡ          赤石 敏夫
 
 久々にJFCのコンサートで作品を発表しました。しばらく勤務地が関西だったこと、また理事は会員に出品する機会を譲るべきかとも思ってしばらく出品を控えておりましたが、今回はアジア音楽祭ということで出させていただきました。
 会場はミューザ川崎シンフォニーホールの市民交流室で、最大150席のところをコロナウイルス感染対策として約半分にして開催しました。平日の夜でしたがまあまあの入りだったかなと思います。ただ会場が小さかったためで、客数としては多くはありません。場所的には駅前で、かつ川崎駅もアクセスが良好で、今後のJECのコンサートに活用したいと思いました。
 ここからはそれぞれの楽曲の感想を書かせていただきます。
久保田作品:演奏が始まる前の調弦から聴き手には意識として入ってくるものであり、そのあと演奏に入ってもその響きは印象の中にあるという作品…ユニークな発想だった。
トランコ作品(フィリピン):耳に心地よい響きが全曲にわたって演奏され休息という曲名に相応しい音楽となっていた。
二宮作品:波が流転する無常が広がる海を独特な響きの中で表現した作品。習熟した作曲技法が情感豊かな音楽を創っていた。
山本作品:愉快に響く音を集め有機的に配置・連結する楽しい持続を作り出したいという思いが十分に伝わった。活き活きとした心躍るカルテットに仕上がっていた。多くの作品を研究された成果を感じた。
鈴木作品:カルテットの作曲を熟知した秀作。響きとポリフォニックな作風も相まって躍動感溢れる音楽で楽しめた。
 最後に、素晴らしい演奏をしていただいた演奏家の皆さんに感謝です。会員の皆さん、コンサートにお出かけください。必ず得るものがあります。

                                  
               
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