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第25回アンデパンダン 再会のひととき              岡本 由利子


 バレエ組曲"ダーナの泉"より の岡本です。2019年、私は長年の想いを実現しました。それは12曲のバレエ組曲をオーケストラで踊って頂くというものでした。

 その後、鈴木輝昭先生に曲を一度シャッフルし20分程度に纏める事を勧めて頂き、構成を思案中、アンデパンダンのお知らせが届き参加を決めました。

 本番が近づき私は親しい友人に伝えました。

「もはや俎板の鯉の心境…後は3人の腕利きシェフ(演奏者)がどう作品を料理して下さるかドキドキワクワク。」

 でも集客には少々心配がありました。「現代音楽は苦手。さあこの曲の意味がわかるかと挑戦される様な曲もあってしんどい。」

とはっきり仰る方もいて…

 それで多めにチラシを郵送した所、予想外の数十名の申し込みがあり、発送では事務局の方々に大変お世話になりました。複数の友人が別の友人達に声掛けして再会の場を作り、楽しんでくれた事も大きかったのです。

 「各作曲家に個性があり、演奏者のレベルも高く面白かった。」との感想が寄せられた事は嬉しかったです。

 一番の驚きは旧知のピアニストの深澤亮子先生がご来場下さった事です。自分の活動のご報告までと初めてチラシをお送りした所、「行きますよ。」とのお電話を直々に頂き手が震えました。たまたま私の作品の演奏者とお知り合いだったのです。こんな偶然が!

 早速終演後、皆様で会える場を設けましたが夜の更けるまで話が尽きませんでした。「眼の前でバレエが踊られている様な曲ね!」と先生から嬉しいお言葉も。私は私らしい曲で良いのかな?と思えた瞬間でした。

 今回程、人と人の繋がりの有難さを感じた事はありません。自由な表現の出来る国で発表の場を頂き、皆様に喜んで頂ける幸せを噛み締めた一夜でした。

 最後にこの紙面で恐縮ですが、会員皆様の周囲にバレエ関係者がいらしたら、なかなか出会いが無く私の活動をお知らせ頂ければ幸いです。

                                  
               
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