第9回JFC作曲賞

 

佐々木良純氏 「感覚の質感~フルートと尺八のために~

中村 匡寿氏 「コレスポンダンス

        ~バス・クラリネットと十七絃のための~

 

 第9回JFC作曲賞は、2017年11月22日(水)19:00より、トッパンホールでの本選会の

 結果、佐々木良純氏 作曲「感覚の質感~フルートと尺八のために~」および
 中村匡寿氏 作曲「コレスポンダンス~バス・クラリネットと十七絃のための~」に
 決定いたしました。

 演奏、公開選考に続いて表彰式が行われ、同氏には菅野由弘会長より賞状及び

 賞金20万円が贈られました。

 

佐々木 良純
山形大学教育学部教育専攻科音楽専攻作曲コース修了。第4回桜の園作曲コンクール第1位。
第10回「日本の音楽展」入選。東京かつしか作曲コンクール2013第1位。男声合唱団東京リーダータ―フェル創立90周年作品公募佳作。現在、寒河江工業勤務の他、吹奏楽指導、作曲、編曲を中心に活動している。

感覚の質感~フルートと尺八のために~
フルートと尺八は、様々な点での違いが見られる。しかし「p.f. >」等の表現上の記号を「音のスピード、太さ、重さ、その上での音色」と考えることによって、両社の共通点は多くなると考えた。共に演奏(練習)することにより、新しい感覚が見つけられたら、すばらしいことと思う。全体は、序奏を伴ったソナタ形式にも見えるが、尺八は自由に振興する。

中村 匡寿
16歳でクラリネットを始める。高校在学中に尚美ソロコンテストにおいて自作曲を演奏し、最優秀賞。尚美学園大学クラリネット専攻卒業。在学中に学内コンクールの作曲と演奏の両部門で第1位。桐朋学園大学作曲科優秀作品による作品展第38回、39回に選出。Bruno Mantovani氏のマスタークラスを受講。現在は桐朋学園大学研究科作曲専攻3年に在籍中。これまでにクラリネットを木村健雄氏に、作曲を鈴木輝昭氏に師事。

コレスポンダンス~バス・クラリネットと十七絃のための~
Correspondancesとは、自然と人間との共感であり、色彩、音響と香気などの感覚の呼応である。人はこの何重にもわたってめぐらされた共感の森の中で、自然の一部としての生を生きている。この曲では、各奏者は記号(楽譜)に一定の管理をされながら独自の時間を生き、互いの音と所作に呼応させることで、万物照応という多義的概念の一つの具象化を試みている。出自の異なる、似た境遇の二者間で如何なる対話を成し得るかということも創作上の大きな興味となった。

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