メリー・カテリーネ・トランコ(フィリピン)

フィリピン大学音楽学部にて作曲の学位と修士を取得。フィリピン屈指の作曲家であるジョナス・バエス、ジョセフィーヌ・トレド両氏のほか、国家芸術家のライアン・カヤバイアブ、ラモン・サントスらの下で学ぶ。

作品は、アンドレア・O.ヴェネラシオン国際コンクール、プサン合唱コンクール、トロサ合唱コンクールなど多くのコンクールで演奏される。国際的に高い評価を受けるいくつかのフィリピンの合唱団と長年活動を行う。

最近の作品として、合唱とオーケストラのための「人と自然」(World Expo2021)、「パンガムヨ:声のための音風景」(Kwaresma, a motion picture)、そして「10、パンデミック下の音風景」(Composite by Numbers)などがある。

現在、フィリピン大学において、作曲と理論を教えながら博士号取得の勉学も継続する傍ら、彼女が23年前に設立に関わった地域の合唱団の指揮も続けている。アジア作曲家連盟フィリピン支部の会長、フィリピン合唱指揮者協会のメンバーでもある。

Pahuway(Rest)
この作品は、不安と猜疑に満ちた人生の一瞬に、それでも平安を見出す、表情豊かな旅である。自分の家庭からという制約を以て見ると、どんな形のものであれ「あるべき形」が枯渇している世界に、平安の祈りと憧れ。パフウェイとはヒリガイノンⅤで『休息』のことである。