中川 俊郎

作曲家、ピアニスト。桐朋学園大学作曲科卒業。作曲を三善晃に師事。〈Music Today '82〉10周年記念国際作曲コンクール第1位。1988年村松賞、2010年、サントリー芸術財団主催「作曲家の個展2009、中川俊郎」の成果に対して第28回中島健蔵音楽賞を受賞。CM音楽界においても受賞多数。フォンテックからCD管弦楽作品選集「沈黙の起源」をリリース。日本現代音楽協会理事、お茶の水女子大学非常勤講師。

11重のデュオ

作品はこの6つの楽器から選ぶことのできる11通りの組み合わせの2重奏(Duo)と、全部の楽器で奏される総奏(Tutti)との交代で、多楽章形式で構成されている(2重奏の組み合わせは、全てを網羅したわけではない)。今回はJFCの祝祭年なので、「様々なコミュニケーションの未来」というテーマを、2つの楽器間に設定してみた。ここでは2楽器の同質性と異質性が、いろいろな角度から見られるだろう。