伊藤 巧真
福島県出身。作曲を嶋津武仁氏に師事。
「秋吉台の夏」現代音楽セミナー&フェスティバルにて湯浅譲二、杉山洋一各氏のマスタークラスを受講。
30回現音作曲新人賞及び聴衆賞、第90回日本音楽コンクール第2位、第17回東京国際室内楽作曲コンクール第2位、第11回カール・フォン・オシエツキー国際作曲コンクール優秀賞レパートリー推薦作(独/オルデンブルク)、第14回千葉市芸術文化新人賞など受賞。

現在、千葉県立幕張総合高等学校音楽教諭として音楽理論やソルフェージュなどを教えている。

オルツバウⅢ
「オルツバウIII」はチェリスト山澤慧氏と、主に声と身体によるパフォーマーとしての川島素晴氏のための作品であり、オーケストラ・スタディに挙げられているチェロの名フレーズ群から引用した断片と、日常生活のありふれた感動詞の2つの音の素材を基にして自修作として作曲したものです。最初からそれぞれの要素が協働して何らかの関係性を形作るものではありませんが、異質なものが出合ったり、離れたりする瞬間に「音楽の痙攣」が次々と引き起こり、短い時間経過の中に1つのドラマツルギーを生んでいきます。