小林 由直

日本マンドリン連盟主催第4回作曲コンクール第2位。作品はヨーロッパ、ロシアなど世界各地で演奏され、日本マンドリン独奏コンクール等の課題曲としても選定されている。多くの作品がトレケル社(ドイツ・ハンブルク)より出版されている。「日本の作曲家2015, 2021」「アジアの伝統・アジアの現代 2019」などにおいて作品を発表。
ピアノを針谷宏弥、作曲を田中照通に師事。
日本作曲家協議会会員。医学博士。

トゥク・トゥク~木管五重奏とヴァイオリン、チェロのための~

作品を演奏していただくために、タイのバンコクへ行く機会がありました。ここでの交通手段に、「トゥク・トゥク」と呼ばれる3輪車のタクシーがあり、その語感が可愛らしく、木管や金管楽器のスタッカートを演奏するときの口の形を連想して作品を書きました。タンキングを特徴とする速い部分と緩やかな部分が交互に現れます。最後の緊張感あふれる「トゥク・トゥク」発声に至るまでの流れをお楽しみいただければと思います。