川島 素晴

東京藝術大学及び同大学院修士課程修了。
作品は世界各地で演奏されており、「いずみシンフォニエッタ大阪」プログラムアドバイザー等、現代音楽の企画にも多数携わり、「題名のない音楽会」等のTV番組に解説者としてしばしば出演。2017年より作品個展シリーズ、2020年よりリサイタルシリーズを定期開催。「アンサンブル東風」指揮メンバー等、様々な演奏活動も行なっている。
日本作曲家協議会副会長。国立音楽大学及び同大学院准教授。

チュラリフォンとチェタロラ

チューバ、バスクラリネット、バリトンサクソフォンのトリオを、各楽器名の音節から少しずつ拝借して「チュラリフォン/Tu-lari-phone」と命名。そして、チェロ、ギター、ヴィオラのトリオも同様に「チェタロラ/Ce-tar-ola」と命名。各トリオはそれぞれ奇妙で複雑なリズムを示すが、一貫して同期し、あたかも一つの楽器として振舞う。つまりここでのアンサンブルは一種の二重奏となるが、相互関係は曖昧であり、「噛み合わない対話」の様相を呈する。